慶應義塾大学卒業。
東証一部上場企業の人事部に入社し、人事労務、人材開発、新卒採用、中途採用、人事システム業務など人事領域全般を経験。
500人以上の人事キャリアと労務を担当し、昇格昇進、給与賞与、管理職育成、退職と採用、ハラスメントや懲戒などの労務問題まで対応してきた経験から、退職代行についてわかりやすく解説しています。
人事労務系の保有資格:第一種衛生管理者(国家資格)、ビジネス・キャリア検定(人事・人材開発、労務管理)
今すぐにでも辞めたい会社、辞めるべき会社はありますよね。
正社員だけではなく派遣やパートでも同様の悩みはあるでしょう。
しかし即日退職に違法性はないのでしょうか?
違法だった場合、辞めたいような会社と長期で戦うような最悪のケースまで考えられます。
ここでは人事歴の長い筆者が、即日退職の違法性や、具体的にどのように辞めるべきかについても解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
即日退職は違法?
即日退職は会社にとっては好ましいものとは言えませんが、そもそも悪質なことや、違法なことなのでしょうか。
即日退職したくてもさすがに違法ならば留まる必要がありますよね。
ここでは人事歴の長い筆者が違法性についてお伝えします。
退職は2週間前までに伝える必要
退職についてお伝えすると、雇用契約の解除として、正社員ならば2週間前までに申告する必要があります。
正社員とは期間の定めのない従業員のことです。
2週間前に退職届を出せば、会社が退職を拒否することは原則できませんが、一方で事前に退職届も出さずに突然辞める即日退職は、危険な行為と言えます。
どんな場合でも即日退職に違法性がないとは言い切れませんよね。
体調不良で即日退職が可能な場合
事前に何も伝えていない即日退職は危険であることをお伝えしました。
しかし例えば体調不良による即日退職ならばどうなのでしょうか。
ここでは体調不良による即日退職が可能な場合を紹介します。
- 会社と合意を取る
- 有給休暇を使う
- 欠勤扱いにしてもらう
それぞれのケースを解説します。
体調不良で即日退職が可能な場合1.会社と合意を取る
体調不良に限らずですが、即日退職が可能な場合として会社と合意を取ることが有効です。
事前に伝えておらずかつ即日だとしても、会社が合意すれば退職はできるでしょう。
ただし大半の会社が、その場で辞めると言われて無条件で許可することは難しいですし、引継ぎなどもありますよね。
会社と当日に合意を取ることは難しい選択肢と言えます。
体調不良で即日退職が可能な場合2.有給休暇を使う
有給休暇を使うことも有効な手段です。
退職には2週間前の申し出が必要なのですが、有給休暇が2週間以上残っていれば、この期間に充てることができます。
つまり退職日は2週間後だけれど、その間に有給休暇を使うため、実質即日退職が可能となるわけですよね。
この方法ならば即日退職は可能ですが、それでも一方的に休むのではなく、会社との合意は取るべきと言えます。
また有給休暇は労働者の権利ですので、会社が勝手に減らしていないか、理由もなく却下していないかも調べて準備しておきましょう。
体調不良で即日退職が可能な場合3.欠勤扱いにしてもらう
これは有給休暇がない場合ですが、欠勤扱いにしてもらうことで実質即日を退職にできる可能性はあります。
2週間前の退職届として、残りの2週間は有給休暇ではなく欠勤扱いということですよね。
正直あまりおすすめできませんし、会社との合意が必要ですが、選択肢としては存在します。
注意点として、勝手に自分が欠勤で退職すると考えたとしても、会社にとっては無断欠勤でありその間に損害が発生するリスクもありますので、絶対に会社とは合意を取る必要があります。
即日退職に診断書の有無は関係ない(あった方がよい)
即日退職について、もし診断書があるのならば認められるのではないかと考えている方もいるようです。
結論をお伝えすると、診断書があれば合法、なければ違法といった線引きはありません。
当然ながら体調不良による即日退職をしたい方は、体調不良を証明する診断書があった方がよいですが、あるからもう安心というわけではないです。
診断書があるからと勝手に判断して、無断欠勤のように辞めることはおすすめできません。
派遣やパートでも体調不良の即日退職はできる?
ここまで正社員の場合も含めてお伝えしてきましたが、派遣やパートに特化した上で、体調不良で即日退職ができるのかもお伝えします。
派遣やパート、アルバイトについては正社員と異なる部分があります。
ぜひ注意してください。
体調不良の「やむを得ない事由」ならば可能
派遣やパートの場合、やむを得ない理由によってならば即日退職することが可能です。
やむを得ない理由の代表的な例が親の介護です。
実際に人事歴の長い筆者は、突然親の介護によって派遣に辞められた経験もあります。
またやむを得ない理由には働けないほどの体調不良も該当すると考えられるため、本当に体調不良が原因ならば辞められると言えるでしょう。
ただし絶対におすすめしないのが嘘をつくことで、親の介護で辞めたにも関わらずすぐに別の会社で働くことや、体調不良にも関わらず次の派遣先が決まっている場合などは、大きなトラブルになる可能性すらあります。
嘘を付かないことは当然ですが、必ず注意しましょう。
1年以上勤務していれば即日退職が可能
派遣とパートについて、正社員ではなく期間の定めがある契約でかつ1年以上勤務している場合は、即日退職できると言えます。
ご自身が1年以上勤務しているケースでは、即日退職できるはずだと申告してみることもおすすめします。
試用期間の体調不良による即日退職は大丈夫?
即日退職について、ほとんど入社して間もない試用期間中でも可能なのでしょうか。
会社にとっては大きなロスになってしまうためトラブルの危険性もありますが、体調不良ならばどうなのでしょうか。
人事歴の長い筆者が解説します。
体調不良ならば可能だがバックレはダメ
本当に体調不良である場合は、試用期間における即日退職でも可能だとは言えます。
ただしその体調不良は元からなのか、なぜ採用の際に申告していなかったのかなど、トラブルになる可能性は否定できません。
それでも違法性がなければよいとする方もいますが、間違ってもバックレはすべきではありません。
バックレとは退職ですらないことをご存じでしょうか。
雇用契約を正式に解除するのが退職ですが、バックレは雇用契約が続いているまま無断欠勤をして、そのまま無断で逃げようとする行為です。
バックレの場合、雇用契約が続いているにも関わらず仕事を拒否するわけですから、損害が発生するリスクも高まります。
実際に損害賠償請求をされるケースもありますので、即日退職ができないからと言ってバックレ行為をすることは絶対にやめましょう。
今すぐ辞めたいような会社と長期で戦うことになりかねませんよね。
当然ながら圧倒的に不利です。
体調不良で即日退職したい人におすすめの退職代行サービス
ここまで見てきた通り、退職代行というプロを挟むことで即日退職できる可能性は高まります。
パートやアルバイトで即日退職したい人におすすめの退職代行サービスを紹介します。
体調不良で即日退職したい人におすすめの退職代行サービス1.辞めるんです
相談可否 | 可能(無制限) |
料金 | 27,000円(税込) |
オプション | 後払いOK、返金保証つき、有休サポート付き |
顧問弁護士 | あり |
辞めるんですは、後発ながら7,000件の退職代行実績がある人気のサービスです。
27,000円(税込)と相場より安いにも関わらず、
- 24時間365日対応
- 最短即日退職可
- 退職率100%
- 後払いOK
- 全額返金保証付き
- 有休サポート付き
- 無制限で相談可能
と、退職代行を検討している人が不安になるであろう要素がほとんど解消されるほどの充実したサービス内容になっています。
顧問弁護士から業務指導も受けているため、デメリット・欠点といえる箇所が見当たらないほどです。
退職代行に加えて、有給休暇以外のサポートを受けたい人は後ほど紹介する「弁護士法人みやび」がおすすめですが、「退職代行(+有休サポート)」のみを依頼したい人であれば、辞めるんですを利用しておけばまず間違いないでしょう。
辞めるんですの運営会社概要
会社名 | LENIS Entertainment株式会社 |
電話番号 | 03-6279-3967 |
本社住所 | 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場4-18-15第2中村ビル |
体調不良で即日退職したい人におすすめの退職代行サービス2.退職代行ニコイチ
相談可否 | 回数無制限 |
料金 | 27,000円(税込)(退職できなければ返金保証) |
オプション | 有休消化、2か月アフターフォロー |
退職までの日数 | 最短即日 |
実績 | 35,142人以上 |
退職率 | 100% |
会社が退職を拒否するような対応をしてきたとしても、実績豊富な退職代行ニコイチならば問題なく退職できるでしょう。
運営会社は創業2004年なので、できたばかりの会社ではなく、すでに35,000人以上を退職させてきた豊富な実績があります。(2022年5月時点)
実績からも十分なノウハウと経験があることが分かるので、ブラック企業相手だとしても安心ですよね。
バイトでも利用できて、有休消化と2か月のアフターフォローが付いていて、退職率も100%を継続しているので、最短即日で辞めることも問題ないと言えます。
実績豊富な退職代行サービスに依頼したい方におすすめできます。
退職代行ニコイチの運営会社概要
会社名 | 株式会社ニコイチ |
創業 | 2004年 |
退職代行店舗名 | 退職代行ニコイチ |
まとめ
即日退職は誰でもできるわけではありませんが、違法性がないケースもあります。
体調不良で即日退職できる場合もありますが、診断書があるから絶対に大丈夫というわけでもありません。
会社との合意が取れない場合は退職代行サービスを使うことも有効です。
また期間の定めがない正社員と期間の定めがある派遣やパートでも条件は異なります。
ぜひ参考にして、トラブルなく退職することをおすすめします。
①「辞めるんです」(←イチオシ!)・・・即日退職可&退職率100%、27,000円(税込)と相場より安いので、早く確実に辞めたい人におすすめ。さらに後払いもOKで全額返金保証付き、24時間365日対応で、専門スタッフに無制限で相談できるサポート体制抜群の退職代行。
②「弁護士法人みやび」・・・弁護士法人が運営しているので、有休取得や未払い給与の対応、退職金や残業代の請求、損害賠償請求まで徹底的にサポートして欲しい人に活用してほしい退職代行。55,000円(税込)