慶應義塾大学卒業。
東証一部上場企業の人事部に入社し、人事労務、人材開発、新卒採用、中途採用、人事システム業務など人事領域全般を経験。
500人以上の人事キャリアと労務を担当し、昇格昇進、給与賞与、管理職育成、退職と採用、ハラスメントや懲戒などの労務問題まで対応してきた経験から、退職代行についてわかりやすく解説しています。
人事労務系の保有資格:第一種衛生管理者(国家資格)、ビジネス・キャリア検定(人事・人材開発、労務管理)
新しい未来への一歩を踏み出せそうな印象を受ける、NEXTSTEPは数ある退職代行業者のひとつです。
今すぐ退職したい方が利用しやすいシステムであるため、即日退職したい方におすすめできます。
さらに業界最安値である「お試し価格」は、まとまったお金が準備できない方にも適しているといえるでしょう。
今回、NEXTSTTEPの特徴や注意点を徹底解説します。
メリットとデメリットを知り、後悔しない退職代行業者選びの参考にしてください。
NEXTSTEPのメリットと特徴3選
近年増えている退職代行サービスでは、他社との区別化のために独自のメリットや特徴をもつ傾向にあります。
メリットや特徴を知ることで、自身に適した退職代行業者が選べるでしょう。
NEXTSTEPのメリットと特徴といえる3選、
- 業界最安値といえる価格で利用できる
- 24時間受付で連絡しやすい
- 司法書士・弁護士の交渉付きプランがある
を解説します。
NEXTSTEPのメリット・特徴1.業界最安値といえる価格で利用できる
NEXTSTEPでは、正社員・パート・アルバイトなど、雇用形態問わず退職代行費は一律です。
現在、お試し価格として19,800円で退職代行を依頼できます。(2022年5月時点)
退職代行業者のなかには、業務委託・公務員といった特殊な雇用形態で価格が変わるケースがあるため、リーズナブルな価格帯といえるでしょう。
退職代行費に追加費用は不要と明記されていることからも、価格面は安心できます。
ただし、19,800円は「今だけキャンペーン中」とのことです。
キャンペーンの終了期日は明記されていないため、キャンペーンがいつまで実施されるかはわかりません。
少なくとも2年間ほどは継続されているようです。
とはいえ、通常料金は29,800円であるため、安価な価格帯であることには変わらないといえるでしょう。
依頼する際は念のため、キャンペーン実施期間であるか、お試し価格での依頼が可能であるかを確認することをおすすめします。
また、税込・税抜表記の記載がないため、あわせて確認するとよいでしょう。
NEXTSTEPのメリット・特徴2. 24時間受付で連絡しやすい
NEXTSTEPは、近年増えつつある24時間体制の退職代行業者のひとつです。
さらに公式サイトの「休日や深夜でも可能な限り対応」の文言から、年中無休であると考えられます。
24時間年中無休は、夜勤・シフト勤務といった平日の昼間に連絡がとりにくい方には、非常に重宝できるでしょう。
即日退職を希望する際にも連絡がとりやすく、スムーズな対応が期待できるともいえます。
即日退職を希望する場合に注意すべきは、無断欠勤にならないようにする点です。
退職を希望する当日に支払い・正式依頼をすると、会社へ退職の意思が伝わるのは勤務時間が過ぎたあとである可能性が高いと考えられます。
連絡がないまま欠勤扱いとなれば、退職するうえで予期せぬトラブルになりかねません。
トラブルなく退職を進めるためにも、深夜帯や祝日問わず、極力早めに連絡することをおすすめします。
さらに、24時間年中無休の受付は、退職の意思を会社に伝えたあとにも都合がよいです。
退職するにおいて、離職票の送付や保険証の返却といった会社とのやり取りが生じます。
これらのやり取りも退職代行業者を介して行うことから、いつでも連絡ができるNEXTSTEPは都合がつきやすいといえるでしょう。
NEXTSTEPのメリット・特徴3.司法書士・弁護士の交渉付きプランがある
NEXTSTEPでは通常プランのほかに、「司法書士・弁護士による交渉付きプラン」があります。
退職代行費は90,000円であり、通常料金の3倍ほど価格が上がるプランです。
退職代行サービスは企業・労働組合・弁護士によって、法律上許されている業務範囲が異なります。
労働組合・弁護士にはいくつか業務内容に制限があり、違法となるリスクがつきまとうといえるでしょう。
そのため、退職届の提出・訴訟相談・残業代や未払い金の請求など、すべてを依頼できる弁護士への依頼を希望する方も多いです。
NEXTSTEPでは弁護士に依頼できるプランが用意されているため、あらゆるリスクに備えたい方や、退職に関する手続きを丸投げしたい方にはおすすめできるといえます。
ただし、司法書士はこのとおりではありませんので注意しましょう。
NEXTSTEPは評判通り?デメリットや注意点はある?
NEXTSTEPは、お試し価格のリーズナブルさと、豊富な支払い方法が魅力的です。
とはいえ、手放しで利用をおすすめできるわけではありません。
つづいて、NEXTSTEPのデメリットや注意点3選、
- 「司法書士・弁護士による交渉付きプラン」は事前確認が必須
- 口コミなど実績を確認できる内容が少ない
- 転職サポートの詳細が確認できない
を解説します。
NEXTSTEPのデメリット・注意点1.「司法書士・弁護士による交渉付きプラン」は事前確認が必須
「司法書士・弁護士による交渉付きプラン」は、さまざまなリスクに備えたい方におすすめできるプランです。
しかし、以下の3点を確認してから依頼するようにしましょう。
- 弁護士の確認
- 司法書士か弁護士、どちらの依頼になるかの確認
- 司法書士の場合、認定司法書士であるかどうかの確認
一般的に、弁護士による退職代行では弁護士名が明記されています。
NEXTSTEPでは弁護士名が確認できないため、念のため、弁護士名を問い合わせるとよいでしょう。
よりリスクを避けたい方は念のため「日本弁護士連合会」のサイトにて弁護士を検索することをおすすめします。
弁護士は憲法や法令のプロであり、上述したとおりさまざまな業務が許されています。
一方の司法書士は、行政機関に提出する書類作成や審査を行う職種です。
弁護士のようにさまざまな退職代行業務が許可されているわけではありません。
言い換えれば、企業が行う退職代行サービスと同じです。
法的な権限はなく、利用者の意思と会社の意思を伝達することのみが許されています。
もし、司法書士による対応との回答があった場合は、90,000円の退職代行費を払う価値はないといえるでしょう。
司法書士は、企業が行う退職代行サービスと変わりありません。
ただし、認定司法書士であれば大きく異なります。
認定司法書士とは、国が定める認定書士とは異なる認定試験に合格した者が得られる資格です。
認定司法書士では140万円以下の民事訴訟案件の対応ができる、「簡裁代理権」が認められています。
制限付きではあるものの、訴訟トラブルとなった場合は依頼可能です。
140万円以下は簡易裁判所で取り扱う内容であり、一般的な退職トラブルであれば対応できるといえるでしょう。
とはいえ会社にお金を借りている場合や、会社に大きな損害を与えた状態での退職では140万円以下で対応できない可能性があります。
このような場合は、認定司法書士ではなく、弁護士に依頼することをおすすめします。
認定司法書士は、「日本司法書士会連合会」のサイトで検索可能です。
認定司法書士に依頼できるのであれば、90,000円の退職代行費は相応の価格帯だといえるでしょう。
NEXTSTEPのデメリット・注意点2.口コミなど実績を確認できる内容が少ない
口コミは退職代行サービスの実態を知るためのひとつの指標であり、退職代行実績を知ることができます。
しかし、NEXTSTEPの口コミはあまり見受けられません。
退職代行サービスの実態や実績を把握できないため、依頼する際は慎重に検討することをおすすめします。
さらに退職代行サービスの利用規約も明記されていないため、対応範囲・対応期間といった規約の確認もあわせて行うとよいでしょう。
NEXTSTEPのデメリット・注意点3.転職サポートの詳細が確認できない
公式サイトには「安心のネクストサポート」として、転職支援のプロの紹介サービスや就職祝金の旨が明記されています。
転職エージェントの紹介であると考えられるものの、詳細を確認することができません。(2022年5月時点)
退職代行サービスとあわせて転職サポートを利用したい場合は、転職エージェントについて問い合わせることをおすすめします。
転職エージェントによっては、転職したい勤務地の求人を取り扱っていない恐れも考えられるためです。
NEXTSTEPの評判は他社より良い?おすすめできる?
NEXTSTEPのメリットとして、お試し価格である19,800円という点があげられます。
会社とトラブルがなく、スムーズに退職できると予想できる場合、NEXTSTEPの利用は問題ないといえるでしょう。
「通常料金29,800円のプラン」や「司法書士・弁護士による交渉付き90,000円プラン」であれば、他社を圧倒するほどの安価な価格帯というわけではありません。
NEXTSTEPで退職代行を使う方法
NEXTSTEPで退職代行を使う流れは次の通りです。
- 電話・公式サイトのメッセージフォーム・LINEのいずれかで問い合わせ
- NEXTSTEPに依頼する場合、支払いを行う
- 入金が確認されると、退職代行の実行
問い合わせの際には、退職代行の利用規約や不明点をしっかり確認しましょう。
このとき、あわせて退職代行費用を確認することをおすすめします。
自身の依頼が「今だけキャンペーン中お試し価格」「通常料金」「司法書士・弁護士による交渉希望料金」どれに該当するかを確認することで、トラブルが避けられるでしょう。
支払い方法は銀行振込(武蔵野銀行)・クレジットカード(VISA・MasterCard・JCB・AMERICAN EXPRESS・Diners Club)・LINE PAY・PayPayから選択可能です。
クレジットカードでの支払いを選択する場合は、事前に担当者に申し出る必要があるため注意しましょう。
また、即日対応を希望する場合は、入金がすぐに確認できる方法で支払うことをおすすめします。
入金が確認されると、NEXTSTEPが会社と利用者のあいだに入り、回数無制限で連絡をしてくれます。
電話・メール・LINEでNEXTSTEPと随時連絡をとることができるので、何かあれば相談しましょう。
NEXTSTEPの運営会社情報
NEXTSTEPの詳細情報は以下の通りです。
サービス名 | NEXTSTEP |
事業名 | S・Sトラスト合同会社 |
本社住所 | 埼玉県さいたま市大宮区大成町1丁目201-301 |
電話番号 | 0120-339-131 |
まとめ
NEXTSTEPのメリットやデメリットを解説しました。
利用しやすいサービス内容であるものの、いくつか注意すべきポイントがあるため注意が必要です。
ご紹介したポイント・疑問・不安をしっかり解消することが、後悔しない退職代行業者選びに繋がるでしょう。
①「辞めるんです」(←イチオシ!)・・・即日退職可&退職率100%、27,000円(税込)と相場より安いので、早く確実に辞めたい人におすすめ。さらに後払いもOKで全額返金保証付き、24時間365日対応で、専門スタッフに無制限で相談できるサポート体制抜群の退職代行。
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